ヤンキー彼女とメガネ君



「...眩しい...」


カーテンが開いたまま寝ちゃったみたい


...あれ...?


ガバッと起き上がる


なんであたし、ベッドで寝てんの!?


たしか...玲と一緒に飲んで...


ンで...あたしが酔ってベンチで寝ようとしたら...


遼平みたいな男があたしを横抱きして...


...ダメだ


それから先は何も覚えてない...


トントントン


誰かが階段を上がる音


お母さんかお父さんが帰って来てるの!?


胸を躍らせて待っていた


ガチャッ


「おかあ...」


言葉を飲み込んだ


「あ、起きたか?」


...なんで居るの?コイツが


「お前、ビール飲むと酔うんだな?」


フッと笑う男は...メガネを外した遼平だった


「なんで...居るの?」


「んー、彼氏の勘?梓がちょっと心配でさ」


差し出された皿には綺麗な三角のおにぎりが2つ


「...なにこれ?」


「梓の冷蔵庫、何もなかったからとりあえずおにぎり握った。朝飯だ、食え」


「...別に要らないし」