「何なの、アイツ...」


ホンットありえない...!!


「あ!!梓ー!!」


「玲...」


玄関先で玲が待っていた


「もうっ!!!長嶋遼平とどっか行っちゃうんだから...」


「ごめんー、ちょっとね」


「もしかして...アイツに惚れたりしてないよね?」


「えっ...」


一瞬ギクッした


...なんで?


あたし、遼平好きじゃないのに


あんなメガネ男...


別にイケメンじゃないし


『似合ってんじゃん』


「っ...」


一瞬にしてあたしの頬は真っ赤に


べ...別に好きじゃないし!!!


「梓?」


「うぉ...っ」


玲があたしの顔を覗き込む


それが遼平と重なってしまった


「どうしたの?具合悪い?」


「うーうん、平気。コンビニ行ってビール買おっ?」


「ビール買うの!?チューハイにしようよー?」


「いーの、ビールで」


近くのコンビニでビールを5、6本買った