ガチャッ


「梓~?」


玲の声だ...!!!


カチッ、カチッ


電気を点けようとする音


「えー、ここ全然電気点かないし~...。ま、いっか。他に居るのかな」


パタン...


「...プハッ...」


酸欠になって死ぬ!!!


体が酸素を求めて呼吸が乱れる


「ヘタクソ」


「なっ!!!」


遼平はフッと口角をあげて笑う


「さてと、そろそろ行くか」


遼平はメガネをかけた


あーあ...


もったいないなぁ...


「ほれ、先部屋出ろよ」


「え?」


「俺と一緒に居るとこバレたらお前の好感度、下がっちまうぜ?」


「...うん...」


あたしはすぐに立ち上がってドアに手を掛ける


「あ、」


「え?」


遼平があたしを止める


「梓、俺から逃げんなよ?」


「ッ...」


メガネの奥で何かが光った気がした