「あー!!!やっと梓が帰って...」


「ねえ、ビールちょうだい」


たまり場に行って、さっそくビールを奪う


「ちょ、梓...」


恵吾さんが心配そうに見る


だけどそんなの無視して飲み干した


「...プハッ...」


「いい飲みっぷりだねぇ」


ヤンキー仲間がつるんでくる


けどぶっちゃけ、うざい


「ちょっと、くっつくな」


「...梓、今日めっちゃ機嫌悪いやん」


誰のせいだよ


ったく...


もう1本ビールを取ろうと手を伸ばした


が、しっかり誰かに腕を掴まれる


見上げると機嫌の悪そうな恵吾さん


「...離してよ、恵吾さん」


「梓、もう今日は帰れ」


「恵吾ぉ、まだ11時だぜ~?」


「うるせぇ、酒男。梓は仮にも未成年だから」


そのまま恵吾さんがあたしを立たせる


ふらついてうまく立てない


「ちょっと...恵吾さん...」


ろれつがうまく回らない


酔ったのかな...あたし...


「梓、もう帰るぞ」


そのままバイクに乗せられた