「修二、よく聞いてね。私、昔からずっと修二のことが好きだったの。私が好きという気持ちを言ってしまったら、修二との今の関係が崩れてしまうかもしれないってずっと思ってたの。でも、今日修二と色々と話して分かったことがあるの。それは、今度は私が修二のことを支えてあげようって。今までは私が修二に支えてもらってた。だから今度は私が修二のことを支えてあげたいと思ったの。これが私の今の気持ち。いきなりゴメンね。でも、もう自分の気持ちを隠しておくことができなかったの。まあ、美咲にちゃんと自分の気持ちを伝えなきゃって説教されたのもあるんだけどね」
修二は黙り込んでしまった。そして二人の間には少し沈黙が続いた。この静かな時間がすごく長く感じてしまう。そして修二は喋りはじめた。
「ありがとう。彩香がそんな風に想ってくれてたんだな。実は俺も彩香とまったく一緒のことを考えてた。俺も彩香のことがどうしよもなく好きで、でもこの気持ちを言ってしまったら、また彩香のことを困らせてしまうとか考えてしまって、なかなか言い出せなかったんだ。彩香、こんな俺でも付き合ってくれるか?」
まさか修二も私のことを好きでいてくれたなんて思ってもいなかった。なぜか分からないけど、私は思わず泣き出してしまった。
「修二で良いに決まってるじゃない。なんでお互いに一番に大事な想いを押し殺してたんだろうね」
私は泣きながら苦笑いして、修二もつられて笑った。
「ほら、彩香に涙は似合わないよ。これからは絶対に彩香のこと泣かせないから。絶対俺は彩香のことを離さないから、俺から離れるなよ」
修二は自分の指で私の涙を拭きながら、私の肩に手を回し自分の方に抱きよせてくれた。修二の手はとても暖かく、彼の隣はとても落ち着いた。お互いの想いを知らないままで遠回りしたけれど、やっとこの時がきて心底から嬉しく思った。
「私も絶対離れない。お互い苦しいことがあっても助け合っていこうね。絶対に幸せになろう」
修二は、「そうだな」と小さく呟き、私の肩をさらに強く自分の方に引き寄せた。どのくらいの間こうしていただろう。気付いたら少し眠ってしまっていたらしい。
「修二? 私、寝ちゃってたんだ。どのくらい寝ちゃってた?」
修二は自分の着ていた服を私の肩に羽織ってくれていた。
「一〇分くらいだよ。じゃあ、帰ろうか」
修二は黙り込んでしまった。そして二人の間には少し沈黙が続いた。この静かな時間がすごく長く感じてしまう。そして修二は喋りはじめた。
「ありがとう。彩香がそんな風に想ってくれてたんだな。実は俺も彩香とまったく一緒のことを考えてた。俺も彩香のことがどうしよもなく好きで、でもこの気持ちを言ってしまったら、また彩香のことを困らせてしまうとか考えてしまって、なかなか言い出せなかったんだ。彩香、こんな俺でも付き合ってくれるか?」
まさか修二も私のことを好きでいてくれたなんて思ってもいなかった。なぜか分からないけど、私は思わず泣き出してしまった。
「修二で良いに決まってるじゃない。なんでお互いに一番に大事な想いを押し殺してたんだろうね」
私は泣きながら苦笑いして、修二もつられて笑った。
「ほら、彩香に涙は似合わないよ。これからは絶対に彩香のこと泣かせないから。絶対俺は彩香のことを離さないから、俺から離れるなよ」
修二は自分の指で私の涙を拭きながら、私の肩に手を回し自分の方に抱きよせてくれた。修二の手はとても暖かく、彼の隣はとても落ち着いた。お互いの想いを知らないままで遠回りしたけれど、やっとこの時がきて心底から嬉しく思った。
「私も絶対離れない。お互い苦しいことがあっても助け合っていこうね。絶対に幸せになろう」
修二は、「そうだな」と小さく呟き、私の肩をさらに強く自分の方に引き寄せた。どのくらいの間こうしていただろう。気付いたら少し眠ってしまっていたらしい。
「修二? 私、寝ちゃってたんだ。どのくらい寝ちゃってた?」
修二は自分の着ていた服を私の肩に羽織ってくれていた。
「一〇分くらいだよ。じゃあ、帰ろうか」
