君を愛する

「分かってるわよ、程々の量で止めておくわ」そう言ったお袋は、もう呂律が回っていなかった。修二は深い溜め息をついて、皆と一緒に自分の部屋に戻っていった。
「これから皆どうする? 今日は俺の家に泊まっていくか?」修二が話を切り出すと、皆は考え込んだ。
「修二の家に泊まっていきたいのは山々だけどさ、今日は彩香と一緒に過ごせよ」
「そうだね。いつも皆と一緒だと、二人だけの時間が無くなっちゃうもんね」秀と美咲がそう言うと、里穂と愛恵も同調した。
 そして、皆帰る準備をして、居間へと向かった。
「お袋、今日は彩香が泊まっていくから。他の皆は帰るって」
「あら、そう。皆気を付けて帰ってね。またお家にいらっしゃい」お袋がそう言うと、皆は軽くお辞儀をして帰っていった。
 自分の部屋に戻りベッドの上に座ると、彩香は欠伸をした。
「もう眠いのか? まあ、今日は疲れたしな」
「ううん、大丈夫だよ。疲れたのは確かだけど」
「彩香はもう少しでお母さんになるんだから、十分寝て体力付けるのも母親の仕事だぞ。俺は布団敷いて寝るから、彩香はベッドで寝てろ」修二はそう言うと、彩香のことをベッドに寝かせた。
「電気消すからな。じゃあ、お休み」
「お休み」彩香の返事を聞くと、修二は部屋を出ていった。
 少し前から、彩香はお腹が大きくなり始めたので学校を休むようになっていた。昨日は私の親も修二の家に泊まったので、修二の家から学校に休むよう連絡した。