君を愛する

 お袋が食卓へ炒飯を出してきた。「修二、できたわよ」お袋が俺を呼んだ。
「ありがとう。じゃあ、いただきます」俺は素っ気ない感じでそう言うと、炒飯を食べ始めた。
 俺が炒飯を食べていると、お袋が話しかけてきた。
「彩香ちゃんとは上手くいっているの?」俺は、「ああ」と返事だけをし、少し間をあけてからまた話し始めた。
「付き合い始めてから間もないし、まだ上手くいってるよ。それに、彩香とは元々付き合いが長いからな。お互いのことよく知ってるしね、上手くいかないわけがないじゃん」
「そう、なら良いけど。でもね、修二、絶対彩香ちゃんのことを悲しませるようなことはするんじゃないわよ」お袋は真剣な顔で言ってきた。
「そんなこと俺が一番分かってる。彩香はずっと俺のことしか想ってこなかったんだ、悲しませることなんてできるわけないんだよ」
 俺は力強い喋り方で言った。そして、思い出したように続けて話した。
「そういえば、彩香の親に、今日俺の家に泊まっていくことを連絡しといてくれないかな? 俺も今日は疲れたから早く横になりたいんだ」俺はお袋に連絡しとくよう頼み、残りの炒飯を一気に食べ自分の部屋に戻った。
「お布団は敷かなくて大丈夫?」俺が部屋に戻るときにお袋が聞いてきた。「大丈夫。彩香と一緒に俺のベッドで寝るから」階段の所から大声で言った。
 俺は自分の部屋に入り、彩香の顔をチラッと見た。「本当に幸せそうな寝顔だな」俺は微笑みながら呟いた。そして俺は彩香の隣に横になり眠った。
 次の朝、修二が起きた時には彩香は隣にいなかった。部屋を見回しても彩香はいなかったため、居間にいっているのかと思った。
 俺が居間に行くと、彩香はお袋と一緒に料理をしている様子だった。「あ、修二。おはよう」俺に気付いた彩香は笑顔で言ってきた。「ああ、おはよう」俺は寝ぼけた声で言った。
「朝から何やってるんだよ」修二は不思議そうに聞いた。
「彩香ちゃんがね、修二に真心がこもった手作り料理を作りたいって。それで、そのために今彩香ちゃんに料理を教えているの」お袋は嬉しそうに微笑みながら言った。
「修二のために私頑張るからね」彩香は真剣な顔で言った。「ああ、楽しみにしている」修二は欠伸をしながらそう言った。
 彩香は料理をしながら俺に話をかけてきた。