君を愛する

 俺はじっと彩香の顔を見つめた。確かに、彩香って薄化粧だなと思った。
「確かに彩香っていつも薄化粧だな。なんで薄化粧なの?」
「だって、私には薄化粧の方が似合ってると思うし、化粧している時間ももったいないし」
 俺も彩香には薄化粧の方が似合っていると思った。
 そんな話をしながら秀と里穂を待っていると、やっと集合場所にやってきた。十分遅れ、まだ秀たちにとっては許容範囲か。
「悪いな、準備するのに手間取ってさ」
「じゃあ、いつもお前は準備するのに手間取るんだな」修二は嫌みを込めて言った。
「だからごめんって」秀は両手を合わせて謝った。
「はいはい、じゃあ皆揃ったわけだし行こうよ。せっかくのダブルデートなんだから、楽しくいこうよ」
 彩香は二人の間に立ち、宥めるように言った。そして修二の手を繋いで、「でしょ?」と言って宥めた。
「まあ、今に分かったことじゃないからな。じゃあ、気を取り直して行こうか」
 そして四人は遊園地へと入っていった。
 四人は色々な乗り物に乗り楽しんだ。そして十二時を少し過ぎた頃、私たちはレストランで昼ご飯を食べることにした。
「結構歩き疲れたな。めっちゃ腹減ったし」
 修二は席に座りながら深くため息をついた。
「そうだね。でも、まだまだ行きたいところにもあるし、覚悟してよ」
 彩香は笑いながらそう言った。
「マジかよ。まあ、彩香とデートらしいデートは初めてだから、楽しいけどな」
 修二は微笑みながら優しく私の頭を撫でてくれた。私は照れ笑いしながら、腕を組んで修二に寄り添った。
「俺らも超ラブラブだよな」と言って秀は里穂を抱き寄せた。
 いつもの里穂なら秀が抱きついてきたら離れていたのに、「うん」と照れ笑いしながら言った。こんなに嬉しそうな里穂を見たのは久しぶりのような気がした。
「里穂たちも幸せそうだね」彩香が言った。
「ありがとう」と言った里穂は、本当に嬉しそうだった。親友の二人がこんな幸せそうでいると、こっちまで嬉しい気持ちになれる。
「それで、昼飯何食べる? これからまた行きたいところに行きたいんだろ? 早く昼飯食べちゃおうよ」
 修二がそう言ったから、皆してメニューを見始めた。
「じゃあ、私はこのグラタンにする」
「彩香はグラタンな。俺はスパゲティのミートソースにする。秀と里穂は?」