君を愛する

 修二は、「分かったよ」と言ってゆっくり私の唇に重ねた。数秒後、修二は唇を離した。
「修二、大好きだよ」
「俺もだよ」と言って、修二は私のことを強く抱き寄せてくれた。ずっと私のことを抱き寄せてくれていた。この幸せがずっと続いてくれれば良いと思った。
「彩香。明日学校も早いし、もうそろそろ寝ようか。一緒に寝よう」
 彩香は、「うん」と小さく頷き、二人してベッドに入った。
 そして、次の朝。俺が起きた時には彩香はもう起きていた。
「彩香、もう起きてたんだ。昨日寝坊した奴とは思えないな」
「私もさっき起きたところだよ。修二こそよく寝坊してるでしょ」
 私は少しムッとした。そうしたら急に修二の顔が近づいてきた。そして修二の唇が私の唇に重なった。
「機嫌直しのキス。早く準備しないとまた遅刻するぞ」
 修二は微笑みながら優しく私の頭を撫でた。私は急に恥ずかしくなり俯いてしまった。
「彩香の家の風呂場ってどこにあるっけ?」
 修二は起きたらすぐにお風呂に入る習慣があるため、お風呂場の場所を聞いてきた。
「そういえば、もう朝ご飯できているから、先に朝ご飯食べてくれってお母さんが言ってたよ。冷めると不味くなるから先に食べよ?」
「分かった」と言って、修二は居間に向かった。私も急いで修二の後についていった。
「おばさん、おはようございます」
「あら、修二君。おはよう。修二君も朝ご飯食べていくでしょ?」
「はい、御馳走になります。さっき彩香さんにも先に食べてくれと言われましたから」
 俺は苦笑いしながら彩香に目線を送った。
「朝ご飯食べなきゃ体力付かないでしょ」
「あら、昨日彩香朝ご飯食べなかったじゃない」
 三人して大爆笑していた。こんな小さな幸せでもいいから毎日続いてくれればいいと思った。
「じゃあ、いただきます」
 修二が食べる姿を見ていると、やっぱり男の子は食べっぷりが良いなと思ってしまう。
 修二は朝ご飯を食べ終わると、母親にお風呂場がどこにあるかを聞いていた。
「あそこのドアが浴室よ。はい、これが修二君のバスタオルよ」
「ありがとうございます」と言って、修二は浴室へと向かった。
 十五分後、修二はお風呂からあがってきた。