「そんなことはどうでもいい。
どうなんだ?」

「…そうだって言ったら?」

陸は開き直ったらしい。

「助けてやる。」

「はっ?」

「その一年が毎日、体育館裏に来る。
お前は行って告ってそしてフられろ。」

俺からはいじめのことは言えない。
自分で気づいて聞いて欲しい。

「疑問ありすぎだ…!それよりも、
なんで玉砕確定なんだ?」

「好きなら告白しろ。
会えるなら会いに行け。
俺が言うのはそれだけだ。」

玉砕は、俺の勘だ。

「なんかその台詞、男前すぎてムカつくな。」

陸は不満そうな顔をした。