放課後の大体同じ時間に一年は来て、
少し話をしたら帰るようになった。

すぐ帰ってもらえるのは楽なので、
俺も一言二言の手紙を書く。

色々聞いていて、この一年は陸の好きな女子だと気づいた。

俺は本を読みながら一年の話を流し聞きをする。

今日、俺は
『いつも一人で来るのは何故だ。
助けてくれる友達はいないのか。』
と聞いた。

誰も助けてくれないのかと思った。

「親友の水月がいるよ。
小学生の時からずっと一緒なんだ。」

じゃあ、親友に助けてもらえばいいんじゃないか?

そう思うと、答えるかのように一年は話し始めた。