行く先の途中で話し声が聞こえた。

「え!陸先輩が好k「声が大きいよ…」

ここでも陸か…存在が煩くなってきたな。

心の中で毒を吐き、その場所を通り過ぎた。

着いた場所は、体育館裏の椿の木。

この木を登って、隣の倉庫の上に行く。
ここは、俺の一番のお気に入りの場所。

春は学校の桜がよく見えるが、今は秋。
少し肌寒いが、煩い場所で食べるよりマシだった。

ここは誰も来ない…
そう思って否定した。

この前、初めて人が来た。

陸様と煩い二年女子を、一年女子を押し飛ばしていた。