「いえ…似たような事を言われたことがあって、つい。」

「…それって、
キーホルダーをくれた人のこと?」

はい、と私は笑って言った。

「落とした時、必死に探してたよね。
どんな人か気になるなー。
教えてくれないの?」

「…それは、秘密です。
水月にも、詳しいことは教えて無いんですよ。」

水月ちゃん初恋の人がいて、その人に貰ったとしか言ってない。

「…それは残念。」

「…でも、先輩にならいつか話してもいいですよ。」

「本当に!?」

「はい。」

同じ事を言った陸先輩なら…ね。

「やった。
じゃあ、いつか聞かせてもらおう。
約束だよ?」

「はい、約束します。」


その後は二人して四つ葉のクローバーを探していた。

陸先輩は一つみつけたけど、私はやっぱり四つ葉のクローバーを見つけることが出来なかった。