最近、陸先輩からメールが来るようになった。

「海ちゃん、携帯貸して?
親にメールしたいのに忘れちゃった。」

そう言われたから貸したら、
その日の晩にありがとうとメールが届いて…
その時にお互いにメルアドを登録して…そのまま続いている。

「最近、どうなの?」

水月に陸先輩のことを聞かれた。
仲良くなったことを知ってるからか、気になるみたい。

「先輩?メールはしてるよ。」

そう言った瞬間、
水月が凄く驚いて固まった。

「え?え?
何でそんな驚いているの?」

水月は急に小声で話してきた。

(陸先輩は、女子同士のトラブル防止のためか、女子にメアド教えないって言われてるよ。)

え!?
そうなの!?

「人気者だから男女両方のメアドをたくさん知ってると思った?」

「うん。」

私もその内の一人だとばかり…

「あまいね、海。
大体そのメルアド交換の時の話だって、分かりやすいじゃん。」

「何が?」

「…はぁ。いや、いいや。
あたしがなんとかするから。」

よく分からないけど、
水月が守ってくれるそうです。