翌日。

「何時間も待たされて、抱きつかれてからメルアド渡された!?」

「声が大きい…!」

「海を待たせるなんて、いい度胸じゃない…」

水月から黒いオーラが出ている。

どうしよう…。

「…ま、これでメルアドゲットしたし、メールで会話も待ち合わせも出来るね。」

私の心配をよそに、水月は直ぐに元に戻って言った。

「あ、えっと…。」

「何、まだ何かあるの?」

「うん。私、気づいたんだけど…」

「うん。」

「えっと…ですね。」

「もったいぶらないでよ、気になるじゃん。」

言い辛いことなんだよー…