…手紙で足りると思っていたが、不確実だったな。


離れてから、紙とペンを取り出す。

「ほら。」

紙を渡す。

「俺のメールアドレス。これからメールにしろ。」

…強風による事故は、もうごめんだ。

「…。」

不思議そうだった顔が一瞬固まる。

「…大丈夫か?」

「あ、わ、はいっ!」

やたら慌ててるが…まぁいい。

「…送る。」

そう言って歩き始めて、
数歩先で止まる。

「…俺に何の用だったんだ?」

何で呼び出された?

「あー、えーっと……
もう、用事無くなりました。」

笑顔でそう言い切るので、訳が分からなかった。