「…何故、これを?」

「は?素晴らしく頭の良い空のくせに、分からないのか?」

陸に言われると腹だたしい。

「…全く。」

「空のキーホルダーのお返しだ。海ちゃんは家に帰ってすぐに思いついたんだから頭の回転が早いよ。」

…陸が、暗に俺は6才児よりも馬鹿だと言ってるのは分かる。

まだ分からなくて無言の俺に、大きなため息をつく陸。
大げさなのが少しイラっとする。

「お前は海ちゃんにあげたキーホルダーで『空』を見て欲しかった。」

真意が掴めないが、とりあえず頷く。

「じゃあ海ちゃんはどうなんだ?」

…?