「…てか、知り合いだったのかよ。
…あっ、だから空のモノマネ分かったのか。全部偶然だと思ってた、いつの間に仲良くなってるんだよ…。」

落ち込む陸を鼻で笑ってから、また本に目を落とす。

てか、俺のモノマネするなよ。
似てるから何か嫌だ。

「なぁ、椿さんって、海ちゃん絡み?」

「…海?」

「また名前聞かなかったのか……北野海ちゃんだよ。いい加減名前も聞けよ。」

「北野、海…。」

海って言う名前か…。

俺は本をしまい、北野からもらったもの…星の砂のビンを鞄からだして、机に置く。

海だから星の砂だったのか…?