水月が考えているようなこととは違うんだけどなぁ。

「…急がないと、先輩帰っちゃうよ?」

「あっ、それはマズい。」

水月は慌てて教室を出て行った。

頑張れ。

私は空いた扉を見つめた。

それから、手紙を書く準備をする。

『あれから水月と話したよ。…水月は私のために身を引いていたみたい。

椿さん、私は陸先輩をフったよ。
やっぱり水月に頑張ってほしいんだ。

水月に直接聞けって、背中押してくれてありがとう椿さん。』

私は手紙を持ってあの場所に向かった。