「でも、海と元に戻れるかなぁ…。」

「大丈夫だよ。」

「根拠は無いですよね。」

「はは…まぁ、そうだね。」

「…でも、先輩に言われるとそう思えてきます。」

あたしにとって先輩は大きいから。

「そうだ、メルアド交換しよう?今まで海ちゃんがいたから聞かなかったけど…これから二人で話すこともあるだろうし。」

「!は、はいっ。」

協力者の特権って、素晴らしいね。

てか、海がいたから聞かなかったって…あたしは教えてもいい人だったんだ。

普通に嬉しい。

私の連絡先の欄に新しく追加された『陸先輩』の文字。

こうして、あたしは陸先輩の『協力者』になったんだ。