「お前はもっと周りをよく見ろ！あいつが今どんな状況か知ってるか！」

陸が目を丸くする。
陸に怒鳴ったのは初めてだからな。

「大方、告白出来た喜びしか頭になかったんだろう。」

「そんなことない！」

「だったらわかったはずだ！
…告白なんて口実で本当は彼女の異変に気付いて欲しかった。そうすればお前も…彼女も助かると思った。」

だが、陸は気づかなかった。

俺は余計な事をしてしまった。