「!…お前やっぱ「椿。」

咄嗟に椿と名乗った。

陸は、はっ?という顔をする。

「俺の名前だ。わかるよな…陸。」

陸が一瞬ビクッとする。

「…あ、あぁ。…そうだな。」

陸にしては上手く合わせた。

「おい…あやか?だったか、早く教科書の場所だけ言え。」

女は一瞬ビクッと肩を震わせた。

「言わないと、隣にいる『二番目』にバラすぞ。こいつはまだ何も知らない。」

…いいのか?と念を押す。

「何のことだ?」

陸は、俺と女を交互に見る。

「お前は一度黙れ。俺は今、お前にもイラついているんだよ。」

「なんでだよ!」

俺はついにキレた。