「そう言ってくれるのはありがたい。
だが、解決しないと俺の気がすまない。
勝手だが…ダメか?」


「…えっと…大丈夫ですか?」

ん?と首傾げた俺に、彼女は慌てて言葉を足す。

「ええと、な、何も起きないですよね、怪我…とか。」

彼女は俯く。

「大丈夫だ。」

彼女を安心させるために、そう言った。

陸とは口喧嘩になるだろう。
殴り合いにはならないとは思うが、断定は出来ない。

イジメ女の方は予測不可能だ。

「…分かりました、お願いします。」
「あぁ。」

時計を見ると、思ったより時間が経っていなかった。

…さて、陸に文句を言いに行くか。