すぐに気づいた…一年の顔色が悪い。

気になったので、俺は一年を見て話を聞くことにする。

…考えてみると、一年の顔を見て話を聞くのは初めてだ。

「椿さん、風邪ひいて休んでました。」

ごめんなさい…と、一年は少しやつれたような顔を笑わせて、お辞儀をした。

風邪か…。

俺は理由を聞いて少し安心したと同時に、疑問に思った。

…陸は知っていたのか?

一年が休んでたのに陸は上機嫌だった。
普通なら、心配だろう?

そんな事を考えてから、一年に視線を戻す。

「…つば、きさんっ…。」
…一年は手紙を読んで、泣いていた。