『美梨亜? 大丈夫か?』

「うん!! 全然大丈夫。当の本人はまだ来てないんだけど」




 声の持ち主は海斗君。




 後ろからは霧君たちの声がする。





『今日中にクリアするのは難しいよな?』

「たぶん無理だよ…解決方法も考えてないし…早くそっちに戻りたいよ…」

『スカルゴーストの事件が解決したばっかりだし…体持つ?』

「頑張るよ!!」




 壁にもたれながら海斗君と話す時間は至福の時。





 やっぱり安心感がハンパない。





「そっちってどっち?」





 横から聞こえた声。




「あ…」




 隣の席にいたはずの陸君と言う男の人。




「どっち?」

「えとえと……」




『美梨亜?』