吸血男子

「お久しぶりです」



 苦笑いの海斗君。






 明日の制服アイロンかけなきゃ…。





 ちょっとくらくらするけど…これは慣れたよ。






 私は洗濯機の横に置いてあったブラウスとシャツを取ってアイロンを持ってリビングに戻った。




「ふぅ…」





 今日はいつもより飲まれたから大変かも。





 そう思ってソファに座った。





「力使っちゃおうか…」



 私はパチンとまた指を鳴らして、手をアイロンのコンセントにかざす。




 そのままスライドさせてコンセントをさした。