吸血男子

 次は何を話すのかな?



「美梨亜、今妊娠してるから…体調にも気を遣ってやってくれるか?」


 尻もちをついている凛の目線に合わせて頼んだ海斗君。




 
 本当…どこまで心配性なのか。





 まだお腹も出てないのに。





 ポカンと口を開けてる凛。





「うえぇ!?」


 5秒後位にやっと変な声をだした。



「ぶッ!!」



 海斗君は大爆笑。



「うえってなんだよ。美梨亜の友達おもしれぇな」

「……」




 放心状態の凛の意識が戻ったころ、みんなと別れた。




「美梨亜…友達できて良かったな」

「うん!!」


 ほっぺにキスされた帰り道。