*美梨亜side*

「行ってきまーす!!」

「おー」



 最近、私より海斗君のが家を出るのが遅い。




 家を出て走りながら手に光る大事なものを見る。





 ニヤニヤしながら。





「朝からそんなニヤニヤしてると吐き気する」

「うわぁああ!!」

「…ビビりすぎ」




 私の横を走ってきたのは霧君。



「なんで同じ大学なのよ」

「俺が知るか。お前がマネしたんだろ」

「はぁ!?」



 走りながらケンカする私たちは周りから見たら変だろう。