やべぇ…思ったよりキツい。
あれから2日経った。
俺は美梨亜に内緒で、時哉の彼女のところへ行って治癒の力を借りてる。
今日も生徒会に来るように頼んだ。
木属性には、痛みを養う治癒力がある。
「大丈夫なんですか…?」
「あぁ…」
何回言われても覚えられない時哉の彼女の名前。
「由愛!」
「時哉?」
相変わらずラブラブな二人の邪魔をしないようにそっと生徒会室を出た。
ちょっとは楽になるけど…やっぱりキツい。
睡眠は俺にとって美梨亜の次に大切な特効薬だったのに…寝れないなんてマジであり得ない。
授業中も美梨亜に絡んでいく西野。
触らない限り発動されない力。
いつ発つんだよ!!
「俺、限界だ…」
「海斗君? どうかしましたぁ?」
「別に」

