吸血男子

 鼻声でもなかったと思う。



 でも海斗君は耳がいいし…ここから裏庭には近いし聞こえてたかもしれない。




 聞こえてたら良かったのに。





 って思ってしまう自分が嫌だ。





 海斗君に助けてもらいたいだけでしょ?




 これは私の問題だもん。



 頼るわけにはいかないよ。




「はぁ…」




 生ごみを完全に落とすのは無理イレイズで臭いと生ごみを見えないようにした。




 触わるとべたべたしてる。




 1月に冷水は地獄だ。



「最悪…」



 今頃海斗君の周りは後輩でいっぱいだろうね。



 家では一緒にいれるのに学校でも…なんて傲慢になるのかな?