一瞬だけキスをする。



「…海斗…くん」

「ん?」

「あー…海斗君だぁ…」




 海斗っすけど…。




 へにゃっと笑って隣にいる俺の胸に顔を埋めてくる美梨亜。




「ん…?」



 俺の胸に顔を擦りつけた時、ネックレスの音がした。



「うわー…綺麗…これ…」

「クリスマスプレゼント。美梨亜の誕生石」




 6月生まれの美梨亜にアレキサンドライトの宝石のついたネックレス。




 すっげえ似合ってる。




「海斗君…ありがとう…あ、私もあるんだー」



 そういうとふらついた足取りで持ってきたのは群青色の箱。




「開けていい?」


「うん!」