吸血男子

「と、いうことで…」



 舞台に上がって全校生徒の前で冬休みの注意事項を話した。




「あと最後に」




 俺は美梨亜を舞台に上げた。





 これで全校の男からは美梨亜は俺のものだって言える。






「俺は今西霧とは友達以外の何者でもない。好きなのは黒川美梨亜だけ」




「「「「キャーーーーッ」」」」


「以上。」





 学校中に響き渡った女子の声。




「うるさ」

「海斗君…良かったの?」

「何が?」

「私なんかと公認にしちゃって」

「全く問題ない」




 何言ってんだよ、こいつは。




 クスクスと笑って舞台から降りて教室に戻った。