吸血男子

「う゛」




 気持ち悪ぃって!!!



「美梨亜、どっか行ってろ」

「え」

「いいから!!」

「う、うん」




 そばに立ってた美梨亜を部屋から出させた。





「あ゛-…もう!!」

「んな反抗するな」



 呪文を唱えながら言う親父なんてくそったれだ。




「悪魔出てくるから自分で倒せ。俺、今無防備だから」




 両手を合わせて訳のわからねぇ呪文を呟く親父がそう言う。






 マジだ。



 俺の背中から次々に雑魚の下級悪魔が出てきている。





 俺の属性には騎士(ナイト)っていう闘い専門の分野もある。




 倒せるは倒せるけど…結構な数だな。



 気持ち悪いし。