吸血男子

「…近くにくるとだいぶデカいな…」



 陸がじーーっと海斗君の実家の家を見る。





 全員が門の前に立つと門が開いた。





「海斗~~♪ おかえりッ!!」

「うっせぇ。くそババァ…離れろ」





 ギューっと張り付いてきたお義母さん。



 相変わらずです。





 電話では平然とした感じだけど…





 今はこの状態。





 海斗君は張り付くお義母さんを引きはがそうと必死で、お義母さんは離れまいと必死。






「美梨亜ー…助けて」

「……仲良くねっ♪」



 私は2人を置いて手招きしているお義父さんのところに行く。