*海斗side*

 

 温かな光を放ちだした魔法陣が陸を包み込んだ。




「陸君、気をしっかり!!」

「はい!」




 今までなかった魔力の気配が少し感じてくる。





「陸!!」



 あいつ気を失う。




 直感でそう思った。




「陸君…ヤバいね」

「あぁ」



 隣で嫌な顔をした美梨亜がさっきより魔力を強めた。





「私全部魔力使うから…あとよろしくね」

「え、美梨亜!?」




 美梨亜から今まで感じたこともないような魔力を感じたと思った瞬間、左手に掛かっていた美梨亜の体重がさらに感じた。




 こいつ…ぶっ飛びやがった。