それが…この低落。 馬鹿もいいとこ。 ゴミのたまった座敷を掻き分け、転がるように仰向けになる。 太陽は相変わらずさんさんと光を降り注ぐ。 「…海にいきたいなぁ…」 唐突にそう思い、口にだす。 青い空、青い海。 そして黄金にきらめく砂浜。 きっと楽しいはず…。 ――叶えてあげましょう。