「…っ!!…!!」
居たのは学ランの男の子が1人、本棚に寄り掛かって眠っていた。
その男の子を見て驚いた。
いや、ぞっとした。
お父さんに、そっくりだ。
色素の薄い赤毛。
やけた肌。
広い肩幅。
まるで…、生き写しだ。
「ぃっ…嫌…っ!!」
するとその男の子は、私の声に気がついたのか、重たそうに瞼を上げた。
「んぁ…、寝ちまった!あれ〜、今何時だ…ってあれ?」
男の子は、異常に怯える私を見て、驚いたように私を見ている。
「あ…なたは…っ誰…っ!?」
喉が火傷したかと思うほど熱く、ようやく搾り出して言葉になった。
「んあ!?俺か!?」
俺は私の方に向き合って、胡座をかいて、ぺこっとお辞儀をした。
「俺は、山本雄介!!」
ニカッと爽やかな笑顔は、お父さんのような不気味な感じはしなかった。

