私は、期待されているから。
「3年2組、相川詩織」
パチパチとなる拍手の中、壇上を降りていく。
先生に礼をして、無愛想に翻し、自分の場所に戻って行った。
長い先生の話が終わり、ぞろぞろとホールから生徒がでていく。
「詩織ぃ〜、始業式から大変だねぇ」
「もう、真理ちゃんったら、人事なんだから」
私は、相川詩織。
中学3年生、つまり受験生。
今日から3学期で、始業式始まる寸前に原稿を渡され、壇上で読むはめになってしまった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…