同時刻


輝樹は静かに音もなく狂能者に向かって飛んでいた。


全身が黒っぽい恰好に加え、黒い刀、黒い翼が加わり夜の闇にうまく溶け込んでいた。


『圧縮率96%、変換率98%…発射』


無数の光の弾が狂う能者の頭の上から雨のように降ってきた。


『『グァァー』』
狂能者が悲鳴をあげた瞬間…


「…死ね」


彼は狂能者の左目を刀で突き刺していた。

『『ガァァーグァァー貴様ゆるさんぞー』』


「…うるさい……もうお前の負けだおとなしくしてろ」


『『この俺様が負けるはずねぇ~んだよ』』