士覚通りは、一つの商店街を両脇に
挟んだ形で点在している

今では小さな通りである。

田中高道は、この士覚通りをよく
通勤ルートとしていた。

昔、この士覚通りについての話を
上司から聞いた事があった。

何気無く聞いていたのだが、次第に
その歴史に興味惹かれ

いつしか真剣に聴き入っている自分が
いる事に気が
付いた。

元々、田中は
大学でも日本歴史学を
学んでいたので
それがさらに、気持ちの高ぶりを
助長する形と相成った。