やがて、砂利で一面埋め尽くされている
駐車場へと
導かれた。

そこへ、少し両サイドをはみ出し気味
にして
頭からすっと、入った。

川田は直ぐに、鍵の遠隔操作で
車をロックした。

そして、まだ灯りの付いている
中を見て
少し安心した。

如何にも、と言わんばかりの
木造建築で、県の文化財の指定候補
にも上がったくらいで、

一種の、書院造のそれを思わせる
ものだった。