それから今日までの2年間は兄の復讐だけを考えて生きてきた。 兄の自殺のこと、ラジオ局のことを調べ尽くし、ようやく今日その日を迎えることができた。 …見ててねお兄ちゃん。 兄の写真にそう呟き、私は物であふれている6畳の狭い部屋の真ん中で、パソコンを開き準備を始める。 そして小さな音でラジオを流し、始まりの合図を待つ。 壁にかかった時計の針は12時を告げようとしていた。