そしてそのまま夜が明け、次の日のお昼過ぎ。
大輔と別れ、自宅に帰るとマンションの前で見慣れた後姿がそわそわした様子で立っていた。
「え?都築、くん?」
驚いたあたしは少し小走りになって歩み寄る。
「どうしたの?」
ビックリした顔を見せたあたしに
「ああ、西條さん。大丈夫?」
そんな言葉が返ってきた。
都築くんがあたしを見るなりホッとしたような表情を見せて
「ちょっと心配になってさ」
「え?」
「ちゃんと食べてる?」
少し眉を寄せた都築くんにあたしは目をパチクリさせる。
だけど数秒後。我に返ったあたしはフッと笑ってしまった。



