人のモノ…


一瞬不覚にもドキリとしてしまった。


何に?って言われたらうまく説明はできないけれど…。


まさか、都築くんからそんな言葉が出てくるなんて思ってもみなかった。



「あ、じゃあ…一口だけもらおう、かな?」


「どうぞ」



目の前の凛子に今度はあたしからニヤリ顔…


ていうか、この感じ。


とってもいい感じ?


ここにきて、思った以上に都築くんの心が私に対して和んできてる証拠よね?



「本当、美味しい!」


「だろ?」


「………」



真顔になった凛子にさらに満面のニヤリ…



やばっ。すっごく楽しい…


この遊び。


案外あっさりと上手くいきそうな……予感?