この女…


もしかしたら、あたし以上にしたたかなんじゃないかしら?


油断できない…


でも、負けてたまるもんですか。


こんな女なんかに絶対にあたしは負けないわ!


だって相手はあたしなのよ!


西條美華。誰もがうらやむ最高の女なんだから……




「あ、本当。都築くんのアイス美味しそうね。シャーベット?それ、何味なの?」


「ああ、これ?柚風味だけど?けっこうあっさりしてて美味いよ……。てか、西條さん。もしよかった一口食べてみる?」


「えっ?」



そんな言葉に思わず驚いてしまった。



「えっと……、いい、の?」


「別にいいんじゃない?あ、でも一口以上はダメだけどな」



ふっと笑った彼に思わず拍子抜け…