「ふふ。やっぱり可愛い」 「え?」 「だって都築くん。耳まで真っ赤なんだもん」 そう言って顔を近づけて、ちょんっと耳に触れてみる。 ちょっと無邪気に、あくまで可愛らしく頬を上げれば、さらに目の前の耳元が真っ赤になった。 「あはは。ほら」 「ちょっ、あんまからかうなって」 あらら。 本気で可愛い。 あたしから顔を背ける都築くんに思わずキュンっとなった。 男の人がマジで照れてる姿って、なんだかツボ……ね。 あたしのS心が思わずもっと…と、叫びそうになってしまう。