そ~んなあたしも今はフリー。
ちゃんとした恋人もいないから、毎日退屈でしょうがない。
……けど、逆にそれがよかったのかもしれない。
そんなあたしがそんな状況でハッとひらめいた魅惑の遊び…
「ちょっと!西條美華待ちなさいよ!」
後ろから下品な怒鳴り声が聞こえ、私は優雅に足を止めた。
大学の校門を後一歩で出ようとしたところで
「あんたいったいどういう神経してんのよっ!」
腕を捕まれ、勢いよく振り向かされる。
また、野蛮人が1人やってきたのね…
振り向いた瞬間、般若のような形相を向けられて、あたしはキョトンとした顔を向ける。