次の日。あたしはすぐに行動に移した。



「あ、都築くん?あたし、分かるかな?えっと昨日の……」



昼休み。昨日受信された真新しい番号に電話をかける。


少し声のトーンを上げ、可愛らしく名前を言えば「ああ…」と返ってきた返事に、ニヤリと口の端が上がる。



――都築悟。


それが昨日の男。爽やかなイケメンの正体だった。


年はあたしと同じく二十歳。


学科は違うが、同じ大学に通う2年生同士。


そして……



『あっ、ねぇねぇ、今日都築くん来てるよ』

『あー本当だ。相変わらず格好よくない?』

『うんうん。マジいけてる!!つーか、今日も凛子と一緒かぁ。相変わらず仲いいよねぇ』



この大学じゃあ有名人だった。

しかも2人の関係は暗黙の了解の様子。