人のモノ…


なんか不愉快だわ……


2人の親密差アピールを見せつけられてるようで、自然と気分が悪くなっていく。


見るとまたさらに体を寄せ合って密着している2人。



ったく…、昼まっからくっついてるんじゃないわよ。

うっとおしい…




「ねぇ、結局どうするの?」



あたしは少しイラついた声でそう言った。


……けど、頭の片隅ではいつもの悪い癖がニョキっと顔を出そうとしているのに気付く。



「あ、じゃあ、とりあえず携帯番号教えてもらいなさいよ」



凛子、とか言う女がそう言ってあたしを見た。


余裕そうに。


クスッと笑い、あたしに向かって目を細める。



「ね?」


「あー…そうだな……」