バシッ……
「きゃっ……」
二度目の痛みはさっきのとは比べ物にならないぐらいのものだった。
頬がじんじんと熱を持ち、ショックのあまりまともに息さえするのも困難になったあたしはポロポロと絶望の涙を流すばかり。
「いいねぇ、その顔。そんな怯えた表情の美華も最高に素敵だよ」
狂ってる…
本気で嬉しそうに笑う彼を姿を見つめながら、ガタガタと震えが止まらない。
「お願い来ないで!!」
「ふっ、まだそんなことを言ってるのか。いい加減にしないと俺も本気で怒るよ?ーーああ、それとも美華は罰を与えられる方のが好きなのか?」
そう言いがら、ジーンズのポケットからナイフを取り出した都築くんに本気で言葉を無くすあたし。
「―――!?」
「大丈夫。美華さえ大人しくしてたらなにもしないよ。美華がちゃんと俺のことを愛してくれさえいればうんと優しく可愛がってあげるから」



